
この記事で分かること
- アカウント作成から公開までの7つの手順と、それぞれの管理画面の場所
- 日本で販売するときに必要な設定(税込価格・特定商取引法に基づく表記・円建ての入金口座)
- 公開前に必ず済ませておくこと(テスト注文・テストモードの解除)
- 各手順で、管理画面のAIアシスタント「Sidekick」に頼めること
この回では、Shopifyでストアを作るときの手順を、アカウント作成から公開まで7つに分けて順番に整理します。設定項目が多くて「どこから手を付ければいいのか」で迷いやすいところなので、管理画面のどこで何をするのかを、Shopify公式ヘルプの記載をもとにまとめました。
内容は2026年9月時点で公式ヘルプセンターと公式料金ページを確認したものです。今回参照したヘルプページは日本語表示で本文を確認できなかったため、英語版ヘルプの記載をもとにしています。管理画面のメニュー名は英語版の表記を括弧で併記しており、日本語の管理画面では訳語が異なる場合があります。
目次
01ストア構築の全体の流れ
先に全体像を押さえておきます。公式ヘルプのGetting set up to start sellingと、日本向けのチェックリストGetting started in Japanの内容を、作業しやすい順に並べ直したものです。

| 手順 | やること | 管理画面の主な場所 |
|---|---|---|
| 1. アカウント作成 | 無料体験で登録し、ストアを作る | shopify.com の「無料で始める」 |
| 2. ストア情報 | ストア名、住所、通貨、タイムゾーンなど | 設定 > 一般(Settings > General) |
| 3. 商品登録 | 商品、コレクション、固定ページ、メニュー | 商品管理(Products)、コンテンツ > メニュー(Content > Menus) |
| 4. テーマ | テーマを追加し、デザインを整える | オンラインストア > テーマ(Online Store > Themes) |
| 5. 決済・配送・税 | 決済方法、送料、税込価格の設定 | 設定 > 決済/配送/税金 |
| 6. 法務ページ | 特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシーなど | 設定 > ポリシー(Settings > Policies) |
| 7. ドメインと公開 | 独自ドメイン、テスト注文、パスワード保護の解除 | 設定 > ドメイン(Settings > Domains)、オンラインストア |
ここがポイント
- 前半(1〜4)は「お店の中身を作る」作業。後から何度でも直せる
- 後半(5〜7)は「実際に売れる状態にする」作業。法律やお金に関わるので、公開前に一度きちんと確認する
この回では、手順ごとに「Sidekickに聞いてみる」として、管理画面のAIアシスタントに任せられることも紹介します。内容は2026年9月時点のSidekickの公式ヘルプ(英語版)の記載をもとにしており、依頼の例は公式ヘルプの例を日本語にしたものです。

02手順1:アカウントを作成する
公式ヘルプによると、shopify.com で「Start for free(無料で始める)」をクリックし、メールアドレスとパスワード、または Google・Apple・Facebook のアカウントで登録します。途中で業種などを聞かれますが、この質問への回答は任意とされています。
無料体験の条件は時期によって変わります。2026年9月時点の公式料金ページでは「3日間無料でお試しください。その後3か月間は、月額150円でご利用いただけます。」と表示されていました。プランごとの違いはLESSON 03 料金プラン比較(近日公開)で扱います。
用語メモ | myshopify.com
アカウントを作ると自動で割り当てられる「〜.myshopify.com」というストアのURLです。管理画面へのログインなどに使われます。Adding business settings(英語版ヘルプ)によると、このドメイン名は設定 > ドメインから1回だけ無料で変更できます。
ストア名が固まっていれば、myshopify.com のドメイン名は早めに見直しておくと安心です。
用語メモ | Sidekick
Shopifyの管理画面に組み込まれたAIアシスタントです。管理画面のどのページからでも、ふだんの言葉で質問したり作業を頼んだりできます。公式ヘルプによると、ストアへの変更は必ず内容を提示してから行い、承認するまで反映されないとされています。
✦Sidekickに聞いてみる | 何から始めればいいか聞く
依頼の例
公式ヘルプでは、何から始めればいいか分からないときは「ストアについて何を手伝えるか」と広く聞いてみるよう勧められています。また、初期設定の作業を進めると、Sidekickが「やることリスト」を作って1つずつ案内してくれるとされています。この回の7つの手順と照らし合わせながら進めると、抜けに気づきやすくなります。
03手順2:ストア情報を設定する
次に、お店の基本情報を入れます。同じく Adding business settings に沿うと、主な項目は次のとおりです。
| 項目 | 設定する場所 | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|
| ストア名・連絡先 | 設定 > 一般の「ストアの連絡先情報」 | 全ページに表示される。初期値は「My Store」で、いつでも変更できる |
| ビジネスの住所 | 同じ欄 | ストアやポリシーページで顧客に表示される。請求先住所とは別に管理 |
| 法的な事業者名 | 「Business details」欄 | |
| 通貨 | 「ストアのデフォルト」 | Shopifyペイメントを使う場合は、銀行口座と通貨の設定から変更する。最初の注文後に変えるとリスクへの同意が求められる |
| タイムゾーン・重量の単位 | 「ストアのデフォルト」 | 重量は送料計算に関わるので、グラムかキログラムに揃える |
| 注文番号の形式 | 「ストアのデフォルト」 | 接頭辞・接尾辞を変更できる。番号は#1001から始まり、開始番号は変更できない |
ここがポイント
- 日本で販売するなら、通貨は最初から日本円にしておくのが無難
04手順3:商品を登録し、コレクションとメニューを作る
ストアの中身を作る段階です。Setting up your store(英語版ヘルプ)の流れに沿って進めます。
商品を登録する
商品管理(Products)で「商品を追加する(Add product)」をクリックし、タイトルや説明、画像、価格、在庫、配送に関わる情報を入れて保存します。Adding and updating products(英語版ヘルプ)によると、商品のステータスは次の3つです。
| ステータス | 状態 |
|---|---|
| Active(公開中) | 公開され、顧客に表示される |
| Draft(下書き) | 公開するまで販売チャネルに表示されない |
| Unlisted | 直接URLでのみアクセスでき、それ以外では表示されない |
用語メモ | 販売チャネル
商品を売る「場所」のことです。オンラインストア、実店舗のPOS(レジ)、SNSなどがあり、商品ごとにどのチャネルに出すかを選びます。
商品をどの販売チャネルに出すかは、商品画面の「Publishing」欄で選びます。ステータスを公開中にしたのに表示されないときは、ここでオンラインストアが選ばれているかを確認するとよさそうです。
✦Sidekickに聞いてみる | 商品の登録を手伝ってもらう
依頼の例
公式ヘルプによると、Sidekickは参考画像や指示をもとに、管理画面のフォームの項目を入力できます。商品・コレクション・割引の作成や編集にも対応しています。Sidekickが入力した欄は紫色で強調されるので、どこが自動で入ったのかが分かります。保存する前に、価格や在庫などの数字は必ず自分で確かめるのが安全です。
コレクション・固定ページ・メニューを作る
- コレクション:商品管理 > コレクションで「Add collection」。タイトル・説明・画像を入れ、どの商品を含めるかと並び順を設定します
- 固定ページ:「私たちについて」「お問い合わせ」などは、オンラインストア > ページ(Online Store > Pages)の「Add page」から作ります。作ったページは自動ではメニューに表示されないと明記されています
- メニュー:コンテンツ > メニュー(Content > Menus)で、ホーム・コレクション・商品・ページ・ブログ・ポリシーページなどへのリンクを追加します
05手順4:テーマを選んで整える
テーマは、ストアの見た目とレイアウトを決めるテンプレートです。Adding free themes(英語版ヘルプ)によると、オンラインストア > テーマの「Discover themes」欄、またはテーマストアから無料テーマを選んで「Add」をクリックすると、テーマライブラリに下書きテーマとして追加されます。テーマエディターで色やフォント、レイアウトを調整してから公開する流れです。
- 公開できるテーマは同時に1つだけで、下書きテーマは複数持てます
- 追加できるテーマ数はプランによって異なり、Starterプランは Spotlight テーマのみ、Basic・Grow・Advanced は最大20、Shopify Plus は最大100とされています
- 日本向けのチェックリストでは、無料テーマの Rise が「日本で販売するストア向けに最適化された無料テーマ」として紹介されています
✦Sidekickに聞いてみる | デザインの方向性を相談する
依頼の例
公式ヘルプによると、Sidekickはテーマエディターを開いている間だけ、テーマ全体の設定や、ページに置いてあるセクション・ブロックの設定(色・配色・角丸・文字・余白など)を提案・変更できます。公開していない下書きテーマにも使え、なぜその変更が狙った雰囲気に合うのかも説明してくれます。変更は自分で保存するまで反映されません。
テーマの選び方はLESSON 06 テーマの選び方(近日公開)で扱います。
06手順5:決済・配送・税を設定する
ここからは「売れる状態にする」後半です。お金と法律に関わる設定なので、日本向けの要件を中心に確認していきます。
決済(設定 > 決済)
Shopifyペイメント(Shopify Payments)は、Shopifyに組み込まれた決済サービスです。対応国の一覧では日本も対象になっています。日本での利用要件(英語版ヘルプ)として、主に次の点が挙げられています。
- 入金先は日本の銀行の円建て普通預金口座であること。銀行情報の入力は漢字(全角)で行い、カタカナやひらがなだとエラーになる場合があるとされています
- 本人確認書類(パスポート、運転免許証、在留カード、マイナンバーカード等)や、法人の場合は登記簿謄本などの提出が求められることがある
- 禁止・制限されている業種に該当しないこと
- 特定商取引法に基づく表記を掲載すること(手順6で説明します)
対応する支払い方法(英語版ヘルプ)は、Visa・Mastercard・American Express・JCB(JCBは日本円の取引のみ)のカードと、Apple Pay・Google Pay・Shop Pay の高速チェックアウトです。高速チェックアウトは Shopifyペイメントを有効にすると自動で有効になり、個別の設定は不要とされています。そのほかの支払い方法はLESSON 05 日本で使える決済方法(近日公開)で扱います。
配送(設定 > 配送)
送料は、設定 > 配送(Settings > Shipping and delivery)で設定します。配送設定の概要(英語版ヘルプ)によると、固定の送料、配送業者の計算による送料、注文金額に応じた送料無料などを設定でき、配送プロファイルを使うと商品や発送拠点ごとに別の送料を持たせられます。ローカルデリバリーや店舗受け取りにも対応しています。
日本の配送業者については、日本での配送(英語版ヘルプ)で、日本郵便・佐川急便・ヤマト運輸などとの連携はサードパーティのアプリを使う形で案内されています。送り状の発行や追跡番号の連携が必要な場合は、アプリも含めて検討することになります。
✦Sidekickに聞いてみる | 目的に合うアプリを探す
依頼の例
公式ヘルプによると、Sidekickに目的を伝えると、関係するアプリを最大3件まで提案し、似たアプリの機能の違いを比べたうえで、チャットからインストールを始められます。また、送料無料の割引も作成できるとされています。提案されたアプリが日本の配送業者に対応しているかは、アプリのページで確認してから入れるのが確実です。
税(設定 > 税金)
Taxes in Japan(英語版ヘルプ)によると、日本では税込価格での表示が必要で、新しく作成したストアでは税込価格の設定が既定で有効になっているとされています。設定は設定 > 税金(Settings > Taxes and duties)の「Include sales tax in product price and shipping rate」で確認できます。税込価格の場合、表示価格がそのまま顧客の支払額になり、税額は「税額 =(税率 × 価格)÷(1 + 税率)」で計算されます。
補足
公式ヘルプでは、税率が自分の状況に対して正しいかを確認するのは販売者の責任であり、税務署や税理士に確認するよう繰り返し書かれています。
07手順6:法務ページ(特定商取引法に基づく表記など)を用意する
日本で販売するうえで外せないのが、法務ページの整備です。Adding store policies(英語版ヘルプ)によると、設定 > ポリシー(Settings > Policies)で次のポリシーを追加できます。
- 返品ポリシー(Return policy)
- プライバシーポリシー(Privacy policy)
- 利用規約(Terms of service)
- 配送ポリシー(Shipping policy)
- 法的通知(Legal notice)
- 定期購入ポリシー(Subscription policy)
用語メモ | 特定商取引法に基づく表記
通信販売をする事業者が、事業者名・住所・連絡先・販売価格・支払い方法・返品の条件などを表示するためのページです。Shopifyでは「Legal notice」欄がこれにあたります。
日本のチェックアウトページに関するヘルプ(英語版)では、日本でShopifyペイメントを使う場合は特定商取引法に基づく表記が必須で、日本国内に発送しない場合も対象になると書かれています。また、顧客がいつでも確認できるよう、オンラインストアとチェックアウトの両方に表示する必要があるとされています。
補足
ポリシーのテンプレートは英語で生成されるもので、日本語のポリシーは自分で作成する必要があると公式ヘルプに明記されています。何を書くべきかは、消費者庁の特定商取引法ガイドが参考になります(日本向けヘルプからもリンクされています)。内容に不安がある場合は専門家への相談も検討するとよいでしょう。
ポリシーに登録した内容は、チェックアウト画面のフッターに自動でリンクされます。オンラインストア側には、テーマエディターのフッターにあるポリシーリンクの表示設定を有効にするか、メニューにポリシーページへのリンクを追加して表示します。
08手順7:ドメインを設定し、テスト注文をしてから公開する
独自ドメインを設定する
Domains(英語版ヘルプ)によると、ドメインは設定 > ドメイン(Settings > Domains)で管理し、Shopifyから新しく購入する方法と、他社で取得済みのドメインを接続する方法があります。ブランド名に合ったドメインは顧客の信頼につながるとされています。
✦Sidekickに聞いてみる | ドメインの接続でつまずいたとき
依頼の例
公式ヘルプによると、Sidekickは困っている状況を伝えると、ドメインをShopifyにつなぐための次の手順を探して、完了まで手伝ってくれます。DNS(ドメインと接続先を結び付ける設定)のように、ドメインを取得した会社側の画面で作業する部分でつまずきやすいので、そのときに聞いてみるとよさそうです。
テスト注文をする
Placing test orders(英語版ヘルプ)では、チェックアウト、在庫、配送、通知、税の設定が正しく動くかを確かめるため、少なくとも1回はテスト注文をするよう勧められています。方法は、Shopifyペイメントのテストモードかテスト用の決済ゲートウェイを使う方法と、実際の決済で注文してすぐにキャンセル・返金する方法(手数料がかかる場合あり)です。テスト用ゲートウェイの利用には有料プランが必要と書かれています。
用語メモ | テストモード
実際にはお金が動かない状態で注文の流れを試すための設定です。テストモードのままだと、顧客は実際の注文ができません。
パスワード保護(プライベートモード)を解除して公開する
作成直後のストアは、訪問者や検索エンジンから隠れた「プライベートモード」になっており、パスワード入力ページが表示されます。Preparing to launch(英語版ヘルプ)では、公開前に済ませることとして次の4点が挙げられています。実際に進めるときは、テスト注文で動作を確かめてからテストモードを解除する順番になります。

- 料金プランを選ぶ(無料体験中に選んでも、体験期間が終わるまで料金はかからないとされています)
- 設定 > 一般の「Business details」欄にストアの住所を入れる
- 設定 > 決済で決済方法を設定し、テストモードを解除する
- テスト注文でチェックアウトや配送、税の動作を確認する
準備ができたら、管理画面のホーム、オンラインストア、テーマエディターのいずれかに表示される「Launch store(ストアを公開)」をクリックするか、オンラインストア > 環境設定(Online Store > Preferences)でプライベートモードを無効にします。プライベートモードのヘルプ(英語版)では、オンラインストアの「Private」ラベルから「Public」を選ぶ手順も案内されており、初めて解除するときはボタンが「Launch store」と表示されるとされています。
公開後は、検索エンジンに見つけてもらうための設定に進みます。SEOの基本はLESSON 08 SEO対策の基本設定(近日公開)で扱います。
✦Sidekickに聞いてみる | 公開後のSEOを見てもらう
依頼の例
公式ヘルプによると、Sidekickは公式ヘルプセンターの内容をもとにSEOの質問に答え、商品・コレクション・ページの検索結果での見え方を確認して、言い回しを提案できます。商品フォームのページタイトルとメタディスクリプションの書き換えにも対応していて、変更は保存するまで反映されません。
09まとめ
ここがポイント
- Shopifyの構築は「中身を作る(ストア情報・商品・テーマ)」と「売れる状態にする(決済・配送・税・法務・公開)」の2段階で考えると迷いにくい
- 日本で販売する場合は、税込価格の設定と、特定商取引法に基づく表記(Legal notice)の掲載が必要。ポリシーのテンプレートは日本語では用意されていないので自分で作る
- 公開前に、テスト注文をしてから決済のテストモードを解除する。テストモードのままだと実際の注文を受けられない
- 迷ったときは、管理画面のSidekickに聞くと、次にやることの案内やフォームの入力を手伝ってもらえる。変更は承認するまで反映されないので、内容を確かめてから保存する
全体を通して見ると、初期設定そのものは管理画面の「設定」配下にまとまっていて、順番さえ押さえれば個人でも構築を進められる作りになっていると感じます。時間がかかるのは、設定よりもむしろ商品情報や法務ページの文面を用意するところなので、そこに余裕を持ったスケジュールを組むのがよさそうです。
理解度チェック
質問をクリックすると答えが開きます
Q1. 作成直後のストアが、訪問者や検索エンジンから見えないのはなぜですか?
作成直後のストアは「プライベートモード」になっていて、パスワード入力ページが表示されるためです。公開前の準備を済ませたら「Launch store」から解除します。
Q2. 日本でShopifyペイメントを使う場合、必ず掲載が必要なページは何ですか?
特定商取引法に基づく表記です。設定 > ポリシーの「Legal notice」欄で作り、オンラインストアとチェックアウトの両方に表示します。
Q3. テスト注文が終わったあと、公開前に必ずやることは何ですか?
決済のテストモードを解除することです。テストモードのままだと、顧客は実際の注文ができません。
Q4. Sidekickに商品の登録やテーマの変更を頼むと、すぐにストアに反映されますか?
反映されません。Sidekickは変更内容を提示し、自分で確認して保存(承認)したときに初めて反映されます。Sidekickが入力した欄は紫色で強調されるので、保存前に確かめられます。