
この記事で分かること
- Shopifyテーマが何を受け持ち、管理画面と何が分かれているか
- 無料テーマと有料テーマの違いと、テーマストアでの絞り込み方
- テーマを選ぶ基準と、試用から公開までの流れ
Shopifyでストアを作るとき、最初に決めることの一つがテーマです。この回では、Shopifyテーマとは何か、無料テーマと有料テーマの違い、テーマストアでの絞り込み方、選ぶときの基準、試用から公開までの流れを、Shopify公式ヘルプとテーマストアの記載をもとに整理しました。
あわせて、Horizon を中心とした最近の無料テーマ事情にも触れます(記載内容は2026年9月時点で確認したものです)。
目次
01Shopifyテーマとは
Shopifyテーマは、オンラインストアの見た目(デザイン・レイアウト)と、ストアフロントで使える機能の土台をまとめたものです。Shopify テーマのヘルプでは、「テーマが異なれば、販売する特定の商品に合わせて作られた独自のスタイル、レイアウト、体験が提供されます」と説明されています。いわゆる「テンプレート」と呼ばれることもありますが、Shopify上の呼び方は「テーマ」です。
用語メモ | ストアフロント
お客様が実際に見て買い物をする、ストアの表側の画面のことです。管理画面(ストアを運営する側の画面)と対になる言葉です。
商品・顧客・注文といったデータは管理画面側で管理され、テーマが受け持つのはそれらをストアフロントにどう表示するか、という部分です。そのため、商品ページにどんな情報を並べられるか、メニューをどう表示できるか、といった「お客様から見える機能」の多くはテーマに左右されます。

ここがポイント
- データ(商品・顧客・注文)は管理画面、見せ方はテーマ、と役割が分かれている
- 商品ページやメニューなど「お客様から見える機能」の多くはテーマに左右される
02無料テーマと有料テーマの違い
テーマは Shopify テーマストアで探します。テーマの選択に関するヘルプによると、テーマストアには Shopify が開発した無料テーマと、サードパーティのデザイナーが開発した有料テーマがあります。公式ヘルプや各テーマの掲載ページの記載をもとに違いを整理すると、次のようになります。
| 観点 | 無料テーマ | 有料テーマ |
|---|---|---|
| 開発者 | Shopify | サードパーティのテーマ開発者 |
| 費用 | 無料 | テーマごとに価格が設定されている(例:Prestige の掲載ページでは「$400 USD」、一回払いで有効期限のないライセンスと表示) |
| サポート | Shopify サポートが、定義済みの一部のカスタマイズを手伝える場合がある | テーマ開発者が対応する |
| アップデート | テーマストアからインストールしたテーマが、アップデートの対象(アップロードしたテーマなどは対象外) | テーマストアからインストールしたテーマが、アップデートの対象(アップロードしたテーマなどは対象外) |
| 返金 | - | テーマストアでの購入は最終販売扱いで、返金できない |
用語メモ | サードパーティ
Shopify以外の会社や個人のことです。ここでは、Shopifyとは別にテーマを作って販売している開発者を指します。
サポートについてはテーマのサポートに関するヘルプ、アップデートについてはテーマのアップデートに関するヘルプの記載をもとにしています。アップデートのヘルプでは、テーマのコードを編集している場合、その変更が新しいバージョンに引き継がれないことがあり、その場合は自分でコピーする必要があるとも説明されています。
補足
個人的には、無料テーマか有料テーマかは「価格」よりも「困ったときに誰に聞くか」と「必要な機能が最初から入っているか」で考えるほうが判断しやすいと感じます。有料テーマは、無料テーマにない表現や機能を持つものが多い一方、サポートの質や更新の頻度は開発者によって異なります。
03テーマストアでの探し方と絞り込み
テーマストアの一覧ページ(themes.shopify.com/themes)では、2026年9月時点で次のような絞り込みが用意されていました(表示言語によって項目名は異なる場合があります)。
| 絞り込み | 内容 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 価格 | 無料・有料 | まず無料テーマだけを見比べたいとき |
| 業種 | Clothing(アパレル)、Beauty、Food and drink、Home、Jewelry and accessories など | 自分の業種に近いデモを見たいとき |
| カタログサイズ | One Product(1商品)、Few(2〜10)、Some(11〜100以上)、Lots(500以上) | 商品数に合った構成のテーマを探すとき |
| 機能 | Mega menu(メガメニュー)、Color swatches(色見本)、Quick view、Sticky header、Breadcrumbs(パンくずリスト)、Age verifier(年齢確認)など | 「これが無いと困る」機能が決まっているとき |
テーマの選択に関するヘルプでは、「FAQ page」「Instagram feed」「Product filtering」のような機能名での検索もできると説明されています。
また、業種別のカテゴリは目安であり、どのテーマも特定の業種に限定されているわけではない、とも書かれています。たとえば「shopifyテーマ アパレル」で探している場合でも、Clothing に分類されたテーマだけが候補になるわけではありません。
04おすすめテーマを選ぶ基準
「おすすめのShopifyテーマ」は、ストアの商品数や見せ方によって変わります。デモの見た目の好みだけで決めると、後から「欲しい機能が無い」と気づくことがあるため、次のような順番で絞り込むと判断しやすくなります。

- 商品数と見せ方:1商品を大きく見せたいのか、数百点をフィルターで探してもらうのか。カタログサイズの絞り込みが目安になります
- 必須の機能:色見本、メガメニュー、年齢確認、店舗受取の表示など、欠かせない機能をテーマの掲載ページで確認します
- アプリで補う範囲:テーマに無い機能はアプリで補えることもありますが、アプリが増えると費用や管理の手間も増えます。アプリの選び方はLESSON 07 Shopifyアプリの選び方(近日公開)でまとめています
- サポートと更新:有料テーマの場合、掲載ページのサポート情報や更新状況、レビューを確認します
- カスタマイズの予定:コードを編集する予定があるなら、アップデート時に変更の引き継ぎが必要になる点も織り込んでおきます
- 日本語での表示:ボタンやメッセージなどの文言が日本語で自然に表示されるか、試用中のプレビューで確かめます
用語メモ | コンバージョン率
ストアを訪れた人のうち、購入などの目的の行動をした人の割合のことです。「転換率」とも呼ばれます。
「highest converting shopify theme(最もコンバージョン率が高いテーマ)」のような探し方もありますが、転換率は商品・価格・集客経路などの影響が大きく、テーマだけで決まるものではありません。
補足
個人的には、特定のテーマが売上を上げると考えるより、「自分の商品の情報をきちんと伝えられる構成か」を見るほうが確実だと感じます。
05Horizon など最新の無料テーマ事情
2025年5月21日の Shopify Changelog で、Horizon と呼ばれる新しい無料テーマのコレクションが発表されました。Changelog では、Horizon のテーマは「テーマブロック」で作られていて、柔軟なカスタマイズができると説明されています。
用語メモ | テーマブロック
セクション(ページを構成する大きな区画)の中に配置する部品(ブロック)を、より自由に組み合わせられる仕組みです。
テーマストアの Horizon themes コレクションには、2026年9月時点で次の10テーマがすべて無料で掲載されていました。
Horizon、Savor、Pitch、Atelier、Tinker、Ritual、Fabric、Dwell、Heritage、Vessel
これらは同じ仕組みを土台に、見た目や想定する業種の異なるデザインとして提供されています。なお、Horizon の掲載ページでは、最終更新が2026年9月18日、バージョンは4.2.0と表示されていました。更新が継続的に行われていることが分かります。
一方で、長く使われてきた Dawn も、無料テーマのコレクションに引き続き掲載されています。無料テーマのコレクションには Horizon 系の10テーマのほか、Dawn、Sense、Craft、Refresh、Studio など、合わせて20種類あまりが並んでいました。
STORE DOJO では Dawn と Horizon の両方の TIPS を公開していますが、テーマによってファイル構成やカスタマイズの考え方が異なるため、参考にするコードが自分のテーマ向けかどうかは確認が必要です。Horizon を触る場合は、Shopify新テーマ「Horizon」を安全にカスタマイズする方法や、Shopify Horizon v4.1.1 アップデート解説 ― メジャーアップの目玉は「カラーシステムの刷新」も参考になります。テーマの設計方針についてはPrestige開発者のHorizonテーマブロック対応方針から考える、テーマアーキテクチャの選択で考察しています。
プランによる制限
テーマの追加に関するヘルプによると、Starter プランで使えるテーマは Spotlight のみとされています。Basic・Grow・Advanced プランでは最大20個、Shopify Plus では最大100個のテーマをテーマライブラリに追加できるとされています(2026年9月時点)。
06試用・購入・公開の流れ
テーマの追加に関するヘルプをもとに、テーマストアでテーマを選んでから公開するまでの流れを整理すると、次のようになります。

- テーマを追加・試用する:テーマストアで「Try theme(テーマを試す)」を選ぶと、ストアのテーマライブラリにテーマが追加されます。有料テーマは、購入前に同時に最大19個まで試用・プレビューできるとされています
- 自分の商品でプレビューする:テーマエディタで、実際の商品やコレクションを表示させながら設定を試します。デモと自分の商品写真では印象が変わることがあります
- 有料テーマは購入する:公開できるのは購入済みのテーマのみです。サードパーティのテーマの購入は最終販売扱いで返金されないため、試用の段階で十分に確かめておきます
- 公開する:同時に公開できるテーマは1つだけです。テーマライブラリから公開するテーマを切り替えます
同じヘルプでは、テーマストアから追加する方法のほかに、ビジネスの説明を入力して AI で無料のテーマを生成する方法、ZIP ファイルのアップロード、開発者向けの GitHub 連携や Shopify CLI(コマンドラインツール)を使う方法も挙げられています。
また、アプリを使っている場合は、公開テーマを切り替えると新しいテーマでアプリのブロックや埋め込みを有効にし直す必要があると英語版ヘルプ(Extend your theme with apps)に記載されています。テーマを切り替える前に、使っているアプリの一覧を控えておくと確認が楽になります。
いま使っているテーマの種類やバージョンを確かめたいときは、Shopifyでテンプレートの種類やバージョン名を確認する方法で手順を紹介しています。
07まとめ
ここがポイント
- Shopifyテーマは、ストアの見た目とストアフロントで使える機能の土台。商品や注文のデータは管理画面側で管理される
- 無料テーマは Shopify、有料テーマはサードパーティの開発者が作っており、サポートの窓口が異なる。有料テーマの購入は返金されない
- テーマストアでは価格・業種・カタログサイズ・機能で絞り込める。業種の分類は目安で、他業種のテーマも使える
- 選ぶときは、商品数と見せ方、必須の機能、サポートと更新、カスタマイズの予定を順に確認する
- 2025年に登場した Horizon 系の無料テーマは10種類あり、テーマブロックで作られている。Dawn も引き続き無料テーマとして掲載されている
- 有料テーマは最大19個まで同時に試用でき、公開できるテーマは1つだけ
テーマは後から変更できますが、ストアを作り込むほど切り替えの手間は大きくなります。最初の段階で、自分の商品を入れた状態のプレビューまで試しておくと、選んだ後のずれが少なくなると感じます。テーマストアの掲載内容やプランごとの条件は変わることがあるため、導入前には公式の最新情報を確認しておくと安心です。
理解度チェック
質問をクリックすると答えが開きます
Q1. 商品・顧客・注文のデータを管理しているのは、テーマと管理画面のどちらですか?
管理画面です。テーマが受け持つのは、それらのデータをストアフロントにどう表示するかの部分です。
Q2. テーマストアで購入した有料テーマが合わなかった場合、返金してもらえますか?
できません。テーマストアでの購入は最終販売扱いのため、購入前の試用(同時に最大19個まで)で十分に確かめておく必要があります。
Q3. テーマのコードを編集している場合、テーマをアップデートするときに気をつけることは何ですか?
編集した変更が新しいバージョンに引き継がれないことがあり、その場合は自分でコピーし直す必要がある点です。