
この記事で分かること
- Shopifyの4つの料金プランの月額費用(年払い・月払い)と、初期費用の有無
- プランごとに何が違うのか、どんな場合にどのプランが候補になるか
- 無料体験の内容と、プラン変更・解約のルール
「Shopifyの料金はいくらかかるのか」「プランは何が違うのか」は、導入を検討するときに最初に気になるところだと思います。この回では、Shopify公式の料金ページ(日本版)をもとに、各プランの月額費用、主な違い、選び方の考え方、無料体験とプラン変更のルールを整理します。金額はすべて2026年9月時点で公式料金ページに掲載されていた値です。
目次
01Shopifyの料金プランは4種類
2026年9月時点のShopify日本版の料金ページに掲載されている、ストア運営向けの主なプランは Basic・Grow・Advanced・Plus の4つです。上位のプランほど月額費用は上がりますが、Shopifyペイメントのカード手数料が下がり、スタッフアカウント数や使える機能が増える、という構造になっています。
用語メモ | Shopifyペイメント
Shopify Payments。Shopify公式の決済サービスです。これを使ってカード決済を受けると、プランごとに決まった料率の手数料がかかります。手数料の詳しい話は次の回で扱います。
過去のプラン名で検索されることもありますが、現在の日本版料金ページに並んでいるのはこの4プランです(Liteなどの名称のプランは、確認時点の料金ページには掲載されていませんでした)。プラン名は変更されることがあるため、契約前には料金ページで最新の名称と内容を確認しておくと安心です。
このほか料金ページには、実店舗向けのアドオン「POS Pro」と、AIチャネルでの販売向けの「Agentic」プラン(月額0円、販売が成立したときのみ支払い)も掲載されています。
用語メモ | POS
Point of Sale(販売時点情報管理)の略。お店のレジで「いつ・何が・いくつ売れたか」を記録する仕組みです。
02各プランの月額費用(年払い・月払い)
料金ページの「すべての機能を比較」の表に掲載されている月額費用は次のとおりです。

| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 料金ページでの位置づけ |
|---|---|---|---|
| Basic | 3,650円/月 | 4,850円/月 | 個人事業主に最適 |
| Grow | 10,100円/月 | 13,500円/月 | 小規模チームに最適 |
| Advanced | 44,000円/月 | 58,500円/月 | グローバル展開に |
| Plus | 368,000円/月〜 | 368,000円/月〜(年払いと同じ表記) | 複雑なビジネス向け |
2026年9月時点、Shopify公式料金ページ(日本)で確認しました。料金ページ上で税込・税抜の表記は確認できませんでした。
年払いと月払いの差を単純計算すると、Basicで月あたり1,200円、Growで3,400円、Advancedで14,500円の差になり、いずれも年払いのほうがおおよそ25%ほど安くなります。年払いの月額を12倍すると、Basicは43,800円、Growは121,200円、Advancedは528,000円です(あくまで単純計算です)。
公式ヘルプの料金プランと請求の概要によると、月払いは30日ごとの請求サイクルで、年払いに切り替えるとサブスクリプション料金の割引が受けられるとされています。年払いは1年分を前払いする形になるので、「1年は続ける」と決めてから選ぶのがよさそうです。
初期費用はかかるのか
料金ページの「よくある質問」では、どのプランでもセットアップ手数料はかからないとされています。また、各プランにホスティング(サーバー)が含まれているため、別途サーバーを契約する必要はないと説明されています。帯域幅は無制限で、追加したドメインには無料のSSL証明書が提供されるとのことです。
ただし、独自ドメインの取得、有料テーマ、有料アプリ、決済手数料などは月額費用とは別にかかります。これらを含めた「実際にかかる費用」は、LESSON 04 Shopifyの手数料一覧(近日公開)で整理しています。
ここがポイント
- 年払いは月払いより、おおよそ25%安い。ただし1年分の前払い
- 初期費用(セットアップ手数料)はどのプランでもかからない
- ドメイン・有料テーマ・有料アプリ・決済手数料は月額費用とは別にかかる
03プランごとの主な違い
料金ページの比較表から、プラン選びに影響しやすい項目を抜き出しました。
| 項目 | Basic | Grow | Advanced | Plus |
|---|---|---|---|---|
| オンラインの標準カード料率(Shopifyペイメント) | 3.55% | 3.4% | 3.25% | 2.9% |
| オンラインAmex・海外カード料率 | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
| 外部サービスの取引手数料 | 2% | 1% | 0.6% | 0.2% |
| スタッフアカウント | 表に記載なし | 最大5 | 最大15 | 無制限 |
| 在庫ロケーション | 10 | 10 | 10 | 200 |
| サポート | ライブチャット | ライブチャット | 強化されたライブチャット | 優先サポート |
| チェックアウトのカスタマイズ | 制限あり | 制限あり | 制限あり | フル |
| Shopify B2B(企業間取引) | 最大3つのカタログ | 最大3つのカタログ | 最大3つのカタログ | 無制限のカタログ |
| APIレート制限 | 標準 | 標準 | 一部のAPIで最大2倍 | 一部のAPIで最大10倍 |
2026年9月時点、Shopify公式料金ページ(日本)の比較表で確認しました。カード料率はいずれも「+ 0円」の表記です。B2Bは Business to Business の略です。
用語メモ | APIレート制限
API(Application Programming Interface)は、外部のシステムとShopifyをつなぐための窓口です。レート制限は、その窓口を一定時間に呼び出せる回数の上限を指します。在庫や受注を外部システムと頻繁にやり取りする場合に効いてくる項目です。
表以外にも、料金ページには次のような違いが書かれています。
- Advanced:外部配送業者のリアルタイム配送料、地域ごとのストアのカスタマイズ
- Plus:完全にカスタマイズ可能なチェックアウト、最大200か所のPOS Proロケーション、無料の追加ストア(最大9ストア)、ボット対策、24時間365日対応の拡張チャットサポートなど
- 全プラン共通:商品数は無制限、テーマとテンプレート、SNSやモール型ECでの販売、ディスカウントコード、ギフトカード販売、24時間体制のサポートなど
整理すると、Basic〜Advancedの差は「決済手数料の料率」「スタッフ数」「一部の配送・海外販売機能」が中心で、Plusは「チェックアウトの自由度」「複数ストア」「APIの上限」など、規模の大きい事業向けの機能が加わるという位置づけです。
スタッフアカウントの種類については、TIPSのShopifyのユーザーをCSVで一括作成する ― Admin/POSの違いと実践パターン集で整理しています。
実店舗で売る場合(POS Pro)
ポップアップやイベントでのカジュアルな実店舗販売は全プランで可能とされています。常設の実店舗向けの高度な機能(スタッフの役割と許可、実店舗での在庫管理、店舗受け取りなど)を使う場合は、アドオンのPOS Pro(1ロケーションにつき13,000円/月)を追加する形です。Plusには20ロケーション分が含まれ、Shopifyペイメントを利用する場合は最大200か所まで使えると記載されています(2026年9月時点、公式料金ページで確認)。
実店舗まわりの最近の動きは、TIPSのShopify Editions Spring ’26 小売(POS)でまとめています。
04どのプランを選べばよいか
公式の位置づけと比較表をもとに、選び方の目安を整理してみました。あくまで考え方の一例です。
| こんな場合 | 候補になるプラン | 理由 |
|---|---|---|
| 1人で始める・まず売れるか試したい | Basic | 月額が最も低く、商品数の制限もない |
| 複数人で運営する・スタッフに権限を分けたい | Grow | スタッフアカウントが最大5件 |
| 売上規模が大きく、決済手数料の差が効いてくる | Grow / Advanced | カード料率が下がる |
| 海外販売や配送料の細かい制御が必要 | Advanced | 外部配送業者のリアルタイム配送料、地域ごとのカスタマイズ |
| チェックアウトを大きくカスタマイズしたい・複数ストアを持つ | Plus | フルのチェックアウトカスタマイズ、追加ストア |
「月額差」と「手数料差」を比べる
上位プランに上げるかどうかは、月額費用の増加分と、カード手数料が下がる分を比べると判断しやすくなります。たとえばBasicとGrowの標準カード料率の差は0.15ポイントです。年払い同士の月額差(6,450円)を0.15%で割ると、単純計算で月430万円ほどのカード決済があって、ようやく手数料の差だけで月額差を埋められる計算になります。

個人的には、手数料だけで上位プランの元を取るのは売上がかなり大きくなってからで、それまでは「スタッフを増やしたい」「必要な機能が上位プランにしかない」といった機能面の理由で選ぶほうが自然だと感じます。
補足
Shopifyペイメント以外の外部の決済サービスを使うと、決済サービス側の手数料とは別に「外部サービスの取引手数料」(Basic 2%〜Plus 0.2%)がかかります。この場合はプラン間の差が大きくなるので、使う予定の決済手段を先に決めてから比較するのがよいでしょう。詳しくはLESSON 04 Shopifyの手数料一覧(近日公開)で整理しています。
05無料体験(トライアル)の内容
料金ページでは、「まずは3日間無料でお試しください。その後3か月間は、月額150円でご利用いただけます。」と案内されています。よくある質問でも、3日間の無料トライアルはクレジットカード不要で始められ、トライアル終了後はほとんどのプランで最初の3か月間を月額150円で利用でき、その後は標準の月額料金に切り替わると説明されています(2026年9月時点、公式料金ページで確認)。

「ほとんどのプラン」という表現なので、Plusなど一部のプランは対象外の可能性があります。キャンペーンの条件は時期によって変わることもあるため、申し込み時の表示を確認しておくとよいでしょう。
なお、公式ヘルプの料金プランのFAQでは、無料体験から有料プランに登録しても、体験中に作った内容は失われないとされています。
06プラン変更・解約のルール
公式ヘルプのプラン変更の請求に関するページによると、プラン変更の扱いは次のとおりです(2026年9月時点で確認)。
| 変更の種類 | いつ反映されるか | 請求の扱い |
|---|---|---|
| アップグレード | すぐに新プランの機能が有効になる | 新プランの料金がすぐに請求され、変更日から日割りで調整される(旧プランの残り期間分が差し引かれる) |
| ダウングレード | 現在の請求サイクルの終了時 | プランは前払いのため、サイクル途中で下げても即時には切り替わらない |
| 年払い → 月払い | 現在の年間サイクルの終了時 | — |
| 月払い → 年払い | 新しい年間サイクルが始まる | — |
解約については、料金ページのよくある質問で「いつでもアカウントをキャンセルできる」とされています。ただし、Plusで1年または3年の契約を選んだ場合は、契約期間の満了後にキャンセルできるという扱いです。また、公式ヘルプのFAQでは、サブスクリプション料金は返金されないと記載されています。
プランを変更できるのは、ストアオーナーか、プランを管理する権限を持つスタッフです。
ここがポイント
- アップグレードは即時に反映され、日割りで調整される
- ダウングレードは現在の請求サイクルの終了時に反映される
- サブスクリプション料金は返金されない
07まとめ
ここがポイント
- 2026年9月時点の主なプランは Basic(年払い3,650円/月)・Grow(10,100円/月)・Advanced(44,000円/月)・Plus(368,000円/月〜)。月払いはBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円
- 年払いは月払いより、おおよそ25%安い。初期費用(セットアップ手数料)はかからない
- 上位プランほどカード手数料と外部サービスの取引手数料が下がり、スタッフ数や機能が増える
- 手数料差だけで元を取るにはかなりの売上が必要なので、まずは必要な機能・人数で選ぶのが現実的
- 3日間の無料体験のあと、ほとんどのプランは最初の3か月が月額150円。アップグレードは即時、ダウングレードは請求サイクル終了時に反映
料金や条件は改定されることがあります。契約前には必ず公式料金ページで最新の内容を確認しておくと安心です。
理解度チェック
質問をクリックすると答えが開きます
Q1. 年払いと月払いでは、どちらがどのくらい安くなりますか?
年払いのほうが、おおよそ25%安くなります。たとえばBasicは年払いで月3,650円、月払いで月4,850円です。ただし年払いは1年分の前払いです。
Q2. BasicからGrowに上げるかを、カード手数料の差だけで判断するとどうなりますか?
標準カード料率の差は0.15ポイントで、年払い同士の月額差は6,450円です。手数料の差だけで埋めるには、単純計算で月430万円ほどのカード決済が必要になります。それまではスタッフ数や必要な機能で選ぶほうが自然です。
Q3. 請求サイクルの途中でダウングレードすると、いつ切り替わりますか?
現在の請求サイクルの終了時です。プランは前払いのため、途中で下げても即時には切り替わりません。アップグレードの場合はすぐに反映されます。