Shopifyとは?読み方・仕組み・できること・メリットとデメリットを整理

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Shopifyとは?読み方・仕組み・できること・メリットとデメリットを整理 (EN)
LESSON 01Shopify基礎講座段階:導入前読む時間の目安:約12分対象:ネットショップの開設を検討している人
ノートパソコンでネットショップを準備する人と、カート・決済・配送などのアイコン
Shopifyは、ネットショップに必要なものをひとまとめにして提供するサービス

この記事で分かること

  • Shopify(ショッピファイ)が何のサービスで、どんな仕組みで動いているか
  • Shopifyでできることの全体像と、かかるお金の種類
  • メリット・デメリットと、向いている人・向いていない人

この講座の最初の回として、「Shopifyとは何か」を1本にまとめました。料金や手数料の細かい数字は別の回に任せ、ここでは全体像をつかむことを目的にしています。内容はShopify公式の情報をもとに整理しています。

01読み方と基本情報

Shopifyは「ショッピファイ」と読みます。Shopify公式ブログの「Shopify(ショッピファイ)とは? 機能やサービスのまとめ」でも、カタカナで書くと「ショッピファイ」だと説明されています。検索では「ショピファイ」という表記もよく見かけますが、指しているものは同じです。名前は英語の「shop(お店)」を連想させますが、名前の由来そのものは公式ページでは確認できませんでした。

ひとことで言うと、Shopifyはネットショップ(ECサイト)を作って運営するための仕組み一式を、月額制で提供するサービスです。

用語メモ | EC

Electronic Commerce(電子商取引)の略。インターネット上で商品を売り買いすることを指します。ネットショップのことを「ECサイト」とも呼びます。

同じ公式ブログでは、Shopifyはカナダの会社で2006年に誕生し、日本では2017年から展開、175か国以上で利用されていると紹介されています(ブログ記事の最終更新は2024年1月のため、数字は当時のものです)。より新しい数字としては、Shopify公式の「Shopifyについて」ページに次の記載があります(2026年9月時点で確認)。

  • Shopifyを利用する事業者の累計売上は「1兆米ドル以上」
  • 2023年にShopifyのストアで購入したユニークな購入者は「6億7,500万以上」
  • Shopify App Storeには「13,000以上のアプリ」がある

同じページではShopifyを、オンラインと対面の両方の販売に対応したコマースプラットフォームとして説明しています。ネットショップだけでなく実店舗のレジまで扱える点が、「カートシステム」という言葉から想像するより範囲が広いところです。

02Shopifyの仕組み:サーバーを用意しなくていい理由

ShopifyはSaaSと呼ばれる提供形態のサービスです。

用語メモ | SaaS

Software as a Service(サービスとしてのソフトウェア)の略。ソフトウェアを自分のサーバーに入れるのではなく、提供会社が運用しているシステムをインターネット経由で借りて使う形です。GmailやZoomを使うときに、自分でサーバーを用意しないのと同じ感覚です。

ネットショップを自前で作る場合は、サーバー、カート・注文管理、決済、SSL証明書(通信を暗号化し、URLを「https」にするための証明書)、デザイン、そして保守・更新を、それぞれ別々に用意する必要があります。Shopifyではこれらがひとまとめになっています。

自前で用意する6つの要素と、Shopifyにまとめて含まれる様子の比較図
図1:自前で作る場合は要素ごとに用意・契約が必要。Shopifyでは月額制のプランにまとめて含まれる

公式の料金ページでは、すべてのプランにウェブホスティング(サーバー)と無料のSSL証明書が含まれ、帯域幅(アクセスが集中したときに流せるデータ量)も無制限とされています(2026年9月時点で確認)。

ここがポイント

  • 自分でサーバーを契約・管理する必要はない
  • システムの更新や障害対応もShopify側が行う

03かかるお金は3種類に分けて考える

費用は、性質の違う3種類に分けて考えると整理しやすくなります。金額は変わることがあるので、ここでは構造だけを押さえます。

月額料金・決済手数料・アプリとテーマ費用の3種類を並べた図
図2:固定でかかる月額料金、売上に比例する決済手数料、必要なときだけ増えるアプリ・テーマの費用
費用の種類 性質 内容 詳しく学ぶ
月額料金 固定費 プランごとの利用料。最も安いBasicは年払いで月3,650円、月払いで月4,850円(2026年9月時点、公式料金ページで確認) LESSON 03 料金プラン(近日公開)
決済手数料 売上に比例 注文が入るたびにかかる。料率はプランによって異なる LESSON 04 手数料(近日公開)
アプリ・テーマの費用 必要に応じて 有料アプリや有料テーマを追加したときにかかる この回の「デメリット」で説明

お試しについては、公式料金ページに「3日間無料でお試しください。その後3か月間は、月額150円でご利用いただけます。」とあり、無料体験ページではクレジットカードの入力は必要ないとされています(いずれも2026年9月時点で確認)。キャンペーンは時期によって変わるので、始める時点で公式ページを確認するのが確実です。

04Shopifyでできること

Shopifyでできることを、公式ヘルプと料金ページの記載から領域ごとに整理しました。

Shopifyの管理画面を中心に、ネットショップ・実店舗・海外販売などがつながる図
図3:商品・在庫・注文・顧客をひとつの管理画面で扱い、そこから複数の売り場につながる
領域 できること 公式の情報
ストアのデザイン テーマ(デザインのひな形)を選び、テーマエディタで見た目を調整する。無料テーマと有料テーマがある テーマストア
商品・在庫管理 商品登録、サイズや色などのバリエーション、在庫管理、CSVでの一括入出力 商品のエクスポート
決済 Shopify独自の決済サービス「Shopifyペイメント」が日本でも使える Shopifyペイメントの対応国
実店舗の販売 iOS・Androidで動くレジアプリ「Shopify POS」。在庫と注文をネットショップと同期 Shopify POS
機能の追加 Shopify App Storeからアプリを入れて、レビューや定期購入、メール配信などを追加 アプリ
海外販売 国・地域ごとに通貨や言語、ドメインを切り替えて販売 海外販売
他サイトでの販売 Buy Buttonで、Shopify以外のサイトやブログに購入ボタンを埋め込む Buy Button

用語メモ | POS

Point of Sale(販売時点情報管理)の略。お店のレジで「いつ・何が・いくつ売れたか」を記録する仕組みです。

テーマは「Liquid(リキッド)」というテンプレート言語で作られています。Shopifyの開発者向けドキュメントでは、LiquidはShopifyが作ったオープンソースのテンプレート言語だと説明されています。コードを書かなくても運営はできますが、デザインを細かく作り込みたくなったときにLiquidを触ることになります。

05メリット:何がすごいと言われるのか

個人的には、「ネットショップに必要なものが最初から揃っていて、足りない部分をアプリで後から足せる」という組み合わせが強みだと感じます。整理すると主なメリットは次の5つです。

1. サーバーや保守を自分で抱えなくてよい

ホスティングとSSL証明書がプランに含まれるため、サーバーの契約や更新作業が不要です。セキュリティ面では、クレジットカード情報を扱う事業者向けの国際的なセキュリティ基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)について、準拠証明書を毎年発行していると公式ヘルプで説明されています。

2. アプリとテーマで機能・デザインを広げられる

公式ページでは13,000以上のアプリがあるとされています。レビュー、定期購入、メールマーケティングなど、標準にない機能の多くはアプリで補えます。

3. ネットショップと実店舗をまとめて管理できる

Shopify POSを使うと、実店舗の売上と在庫がネットショップと同じ管理画面で扱えます。「ネットでは在庫ありなのに店頭では売り切れていた」といったズレを減らしやすくなります。

4. 小さく始めて大きく育てられる

プランはBasicから大規模事業者向けのPlusまで段階的に用意されていて、サイトを作り直さずに上位プランへ切り替えられます。

5. 海外販売の仕組みが最初から入っている

公式料金ページでは、全プランに「Shopify Marketsでローカライズ販売」が含まれるとされています(2026年9月時点で確認)。

06デメリット:「難しい」と言われる理由

一方で「難しい」「使いにくい」「儲からない」という声もあります。仕組みから見ると、次の点がそう感じられる原因になりやすいと考えています。

1. 英語由来の情報が多い

管理画面は日本語に対応しています(公式ヘルプの対応言語一覧に日本語の記載があります)。ただ、アプリの説明や開発者向けの資料には英語のものも多く、調べものの段階で英語に触れる場面が出てきます。

2. アプリ費用が積み重なりやすい

有料アプリを入れるたびに月額費用が増えます。公式ヘルプによると、アプリの料金には月額の定期課金、使用量に応じた課金、1回限りの購入などがあり、多くはShopifyの請求書にまとめて請求されます。一部のアプリはShopifyの外で独自に請求するため、Shopifyの請求書に出てこない点にも注意が必要です。

3. 自由にできない部分がある

SaaSなので、システムの中身を自由に書き換えることはできません。たとえばチェックアウト(購入手続き画面)の情報入力・配送・支払いの各ステップをアプリでカスタマイズできるのは、公式ヘルプによるとShopify Plusのみとされています。

4. 作り込むほど学習コストがかかる

テーマエディタの範囲ならコードは不要ですが、細かいデザイン調整をしたくなるとLiquid・HTML・CSSの知識が必要になります。

5. 集客は自分で行う必要がある

「Shopifyは儲からない」という声の多くは、ここに原因があるように見えます。Shopifyは「お店を作って運営する道具」で、モール型ECのようにサービス自体が集客してくれるわけではありません。

補足

個人的に避けたいと感じるのは、アプリを次々に入れて月額費用がふくらむ一方で、集客が手つかずのままという状態です。最初は標準機能と無料テーマで小さく始め、「売上の課題が見えてから、その課題を解くアプリを足す」順番にすると、費用と手間のバランスを取りやすいと思います。

07向いている人・向いていない人

どちらが良い・悪いではなく、目的との相性の問題です。

観点 向いている人 別の選択肢も検討したい人
運営の考え方 自社ブランドのお店を長く育てたい モールの集客力に頼って、まず売れるかを試したい
技術面 サーバー管理は任せて、販売に集中したい サーバーやシステムの中身まで自分で管理・改造したい
販売チャネル ネットと実店舗、海外販売まで一元管理したい ネットショップだけを、ごく小規模に運営できれば十分
費用 月額料金とアプリ費用を運営コストとして計画できる 固定費をできるだけゼロに近づけたい
カスタマイズ テーマとアプリの範囲で作り込めれば足りる 購入手続き画面まで完全に独自仕様にしたい

自分でサーバーを持ち、WordPressにEC機能を足して作る方法もあります。自由度が高い代わりに、サーバーの管理や更新作業を自分で担うことになります。違いはLESSON 09 ShopifyとWordPressの違い(近日公開)で整理しています。

08まとめ

ここがポイント

  • Shopifyは、ネットショップに必要なサーバー・カート・決済・デザインを月額制でまとめて提供するSaaS型のサービス
  • 実店舗のPOS、海外販売、他サイトへの購入ボタン設置まで、ひとつの管理画面で扱える
  • 費用は「月額料金」「決済手数料」「アプリ・テーマ」の3種類に分けて考える
  • メリットは「最初から揃っている」ことと「アプリで後から足せる」こと。デメリットはアプリ費用の積み重なり、SaaSゆえの制限、集客は自分で行う必要がある点

理解度チェック

質問をクリックすると答えが開きます

Q1. Shopifyでネットショップを始めるとき、自分でサーバーを契約する必要はありますか?

ありません。公式料金ページでは、すべてのプランにウェブホスティングとSSL証明書が含まれるとされています。

Q2. Shopifyの費用は、どんな3種類に分けて考えるとよいですか?

固定でかかる「月額料金」、売上に比例する「決済手数料」、必要に応じて増える「アプリ・テーマの費用」の3種類です。

Q3. 「Shopifyは儲からない」と言われる原因として、この回で挙げたのは何ですか?

Shopifyはお店を作る道具で、モールのようにサービス自体が集客してくれるわけではないため、集客を自分で行う必要がある点です。